こんにちは。
新京町やまもと耳鼻咽喉科院長の山本です。
先日、長男のリクエストで恐竜展に行ってきました。
恐竜展と言う 位だから、ティラノサウルス・トリケラトプスにステゴサウルス、会場が広ければブロントサウルス、ちょっと渋めならアロサウルス辺りが所狭しと陳列されて いる様を想像して出かけたのですが、いざ会場に着いてみるとそう言う有名どころの恐竜は全く見あたりません。
「なんでこうマイナーどころの恐竜ばっかりなん?」と疑問に思い、解説を読んでタイトルを見直してようやく謎が解けました。
そう、そこは「『地球最古』の恐竜展」だったのです。
恐 竜は今から約2億数千万年前の三畳紀と呼ばれる時代に出現し、ジュラ紀・白亜紀と進化を続けていき、約6500万年前に絶滅したと言われています。そして その進化の過程で(捕食を有利にするために)どんどん巨大化していったため、人気のある(≒デカい)恐竜は最後の白亜紀に集中しています。
逆に最初の三畳紀の恐竜はまだ体も小さく、恐竜としての特徴も確立しきれていなかったため、どうにもマイナー感が漂います。
今回の恐竜展は、そのマイナー感漂う三畳紀の恐竜とそれを取り巻く動物達をメインに据えた、文字通り「地球最古の恐竜展」であったのです。道理でティラノもトリケラもいないはずだ。
マイナー恐竜もさる事ながら、一周20分程度もあれば一通りは見てしまえるボリューム感の不足もあり、正直大人1400円はちょっと高いかな~と言う印象です。
それでは面白くなかったのかと言われたら全然そんな事は無く、むしろ大変面白かったです。
この三畳紀と言う時代、恐竜達はまだ地球の王者と言う訳ではなく、ワニ類の祖先や哺乳類の祖先達と地上の覇権を争っていたそうです。
また三畳紀の前半には哺乳類の祖先は既に地球にいて、それなりの繁栄を築いていたそうです。
ところが大型化していく恐竜達に、我々の先祖である哺乳類型ハ虫類は対抗していく事が出来ず、覇権争いからは早々にリタイア。
そして逆に体を小型化させ夜間に行動する事で、恐竜たちの目の届かない所で生きていく道を選んだと言う訳です。
会場を出た後、考え込んでしまいました。
小学生の頃「恐竜が絶滅した後には自分で体温を調節出来る哺乳類が台頭してきた」と学研の「ひみつシリーズ」で読んでから、最も進化した動物は哺乳類である事に何の疑いも持たず今まで生きてきました。
そして恐竜の絶滅の一因として、自らがその巨大さを賄いきれなくなった事があり、それゆえ哺乳類はちょうど良いサイズで繁栄していったのだとも思っていました。
しかし恐竜時代には「巨大化こそが進化」であったのだとしたら、その時代最も進化していた動物は哺乳類型ハ虫類ではなく恐竜達だったと言う事になります。
そして哺乳類が今こうして繁栄していられるのは、それが「最も進化した動物」だからではなく、「たまたま今の地球にマッチしていた」からだとも言えます。
もし…恐竜の絶滅が無かったら、そして恐竜が生息したまま人類が今のように発展していたら、知能を持ったティラノサウルスと人類が地上の覇権をかけて争うと言うお話が現実の物になっていたかもしれませんね。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=545742
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%90%E7%AB%9C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0
PS:公式カタログはオールカラーでふんだんにイラストが使われた上、なかなか読み応えもあって、こちらは大変お買い得感があって満足できました。
ただし恐竜フィギュア付き(+300円)はちょっとどうかと思います(笑)。