耳鳴りは大きく3つのタイプに分けることができます。
聴覚の異常というよりは、耳の周りの器官(耳の近くの血管など)の異常によって起こるものです。適切に処置をすれば改善が見込めます。
急に静かになった時や、音のない部屋に入った時に感じるものです。こちらは全ての人が経験するものであり、異常ではありません。
内耳(鼓膜のもっと奥)やストレスなど、身体の何らかの病気が原因(原因はとても沢山あるのです!)となって、片方、もしくは両方の耳から特定の音がうるさく鳴り、一時的なものもあれば、継続して鳴る場合もあります。やっかいな耳鳴りはこのパターンが多いといえます。
耳鳴りは、その原因をつきとめるのに難渋する場合が多々あります。
なぜなら現在の医学では根本的な耳鳴りの原因の体系について完全に確立されていない為です。
逆に言えば、原因をある程度特定することが出来れば、それに応じた治療を行なっていくことが可能です。様々な病気が組み合わさっている場合もあり、治療法も千人の患者さんがいれば、千通りの治療法があると言っても言い過ぎでは無いかもしれません。
全ての耳鳴りに効く特効薬は現在の所ありません。精神的な場合や体のどこかに異常がある場合など、原因に応じて対処法は様々です。
一般的な治療法としては、血管拡張剤やビタミン剤、精神安定剤などの内服療法や、症状がひどい時は点滴を行う場合があります。ただ、こちらの効果もその原因によりやはり異なります。
ですから、治るものも治らないものも両方あります。上で述べたようにまずは原因の特定が必要だといえるでしょう。
耳鳴りと言われれば耳鳴りですが、静かな所で聴こえる耳鳴りは、体に異常の無い方でも起こるものであり、心配はありません。
また、貝殻やガラス瓶を耳に当てると音がする、あの類の音も耳鳴りの一つであるといえます。