副鼻腔炎

副鼻腔炎(ちくのう症)はどうしてなるの

正常な鼻粘膜

副鼻腔(ふくびくう)と呼ばれる鼻の穴の周囲にある頭蓋骨の空洞に、細菌などが原因でウミが溜まり、炎症をおこす病気です。
症状として頭痛や鼻詰まり、黄色や緑の鼻汁、臭いがわからないなどの症状が表れます。

以前の副鼻腔炎は栄養不足や不衛生からくる細菌による感染がほとんどでしたが、昭和40年~50年になって食生活の質が向上し、全体として症状は軽くなってきています。

ただし、現在ではアレルギーの関与が疑われる副鼻腔炎が増えてきておりますので、同時にアレルギー治療の必要があるケースがあります。

放っておいても治らない?

ちくのう症

ほとんどの場合、放置しておくと治りません。
副鼻腔炎がさらに悪化し、炎症がひどくなると、髄膜炎(ずいまくえん)などの重篤な病気に発展する場合もあります。

頭がいつも重たい感じがする、頭痛が続くような場合は放ったらかしにせずに、しっかりと治療をうけるようにしてください。

高槻やまもとクリニックではどうやって治療するの?

以前は手術がよく行われていましたが、マクロライド系と呼ばれる抗生物質を少しずつ長期に投与する治療法が国内で考案され、飲み薬と来院でのお鼻の処置で治療できるケースが増えてきました。

当院では定期的な来院による、鼻の処置とネブライザー治療に上記の抗生物質の少量長期投与で治療を行います。

ポリープが出来たり、粘膜が変性を起こして通り道を塞いでしまう重症ケースの場合は手術が必要になります。

ただ、手術自体も進歩しており、以前は上顎の歯ぐきを切り開いて、骨を削って...
という大掛かりな手術でしたが、現在はファイバースコープを用いて、変性した部分のみを取り除く、患者さまの負担の少ないものになっています。(手術の場合は病院をご紹介致します。)

副鼻腔炎は子供の学習に悪影響を与えるって本当?

お子さんの場合は副鼻腔炎により集中力の低下を招き、勉強に支障をきたします。
そのまま放置しておくことは、その子の将来を考えた上でもあまりお奨めできません。
昔に比べて副鼻腔炎は治りがよくなってきていますので、適切な治療を受けるようにしてください。

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