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じんましん

蕁麻疹は蚊に刺されたような赤く膨らんでくる皮膚の疾患で、多くはかゆみを伴います。個々の赤みは24時間以内に出没することが多いです。

蕁麻疹に関与する因子

  1. 直接的な誘因(主に外からの因子)
    擦過(こすれ)などの物理的刺激
    発汗刺激
    食べ物、食品添加物など
    薬剤
    運動
  2. 背景因子
    アレルギー感作
    感染
    疲労・ストレス
    基礎疾患

など複数の因子が複合的に関与して生じると考えられています。

原因をひとつに求めようとしがちですが、実際には背景因子に外からの刺激が加わることで症状が出現すると考えられています。

蕁麻疹の病型

  1. 特発性の蕁麻疹
    直接的誘因なく出現するもので、症状は毎日のように出没し、受診される蕁麻疹の中では最も多いです。
  2. 刺激誘発型の蕁麻疹
    食べ物・薬・虫の毒素などによるアレルギー性の蕁麻疹、機械性蕁麻疹、寒冷蕁麻疹、温熱蕁麻疹などがあります。
  3. 血管性浮腫
    唇や目の周りが腫れ、気道にもそのような症状を生じると窒息の危険性があります。

治療の基本は、原因・悪化因子を除去・回避をし、抗ヒスタミン薬を内服します。原因が明らかでない場合、抗ヒスタミン薬の内服を継続し、症状の鎮静化を図ります。治療により症状がでない、または生活に支障がない状態を目指し、最終的には薬を使用することなく症状が出ないことを目標にします。
アレルギー性蕁麻疹ではアナフィラキシーに進行する可能性もあり、重症例では病院への紹介が必要になる方もあります。
当院では2011年 日本皮膚科学会 蕁麻疹診療ガイドラインに基づいた診療をしております。
ガイドラインの変更により、治療方針を変更させていただくこともございます。